無責任な飼い主がいなくなっても殺処分が無くなる訳ではありません。
人は歳を取って死ぬばかりではありません。が、今は医療の発達や生活環境の進歩で、長寿社会になっている事は誰もが知るところですね。
では、実際に定年60歳まで生存される人は?
統計からの生命保険での設定値が極めて生活ではと思いますが、その数値は5%。100人の内5人。つまり、20人入れば、1人は亡くなる割合になります。
ここで、世間一般で言われる飼い主の「無責任な飼育放棄」、基本は保健所や愛護センターでは、無責任な飼育放棄に関しては、引き取りしませんが、多くの方が、何故かこの飼育放棄が無くなれば、殺処分が無くなると思い込まれているので、殺処分対象になる犬猫全ての割合を単純に当てはめると飼い主の0.4%となります。そこで飼い主が先程の60歳までに亡くなる可能性を考えると5%、飼い犬猫は1900万匹になりますから、ご夫婦で飼っている場合がありますから、少なく見て2.5%とすると、475,000匹の飼い主が亡くなっている事になります。もちろん、配偶者の方や、子供、親族、知人などが、引き続き育てる場合が多いので、即、保健所にはならない可能性は高いのですが、どうしても引き取り者がいない場合もあります。そんな犬猫が殺処分の主な対象になっています。行政の発表では6割以上と言っています。飼い主475,000人は先立ち、その内の2万匹近くが殺処分されてしまいます。いずれにしても、先立つ事が無責任な飼い主と言う方がいるかも知れませんが、自分がなる可能性は20人のうちの1人にならないとは言えないはずで、無責任な飼い主と呼ぶ事自体に無理を感じます。つまり、一般的な飼い主が亡くなる事で殺処分が発生している事に等しく、本当に飼育放棄する様な無責任な飼い主がいなくなったところで、殺処分は無くなりません。
殺処分は、誰かに責任を押し付けて無くなる様な問題ではありません。社会が命を繋ぐシステムが何よりも大切です。
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